エアコンは消費電力が大きい家電であり、他の家電とは取り扱いが違う部分が多々あります
こちらでその違いについて解説いたします
1.ブレーカー容量
エアコンは継続的に多量の電気を消費するため、従来の契約容量では足りなくなる可能性があります
契約容量は電気料金の明細書か、設置しているブレーカーを見ることで確認できます
黄色い丸で囲まれているのがメインブレーカー(アンペアブレーカーとも)
その中の青い丸で囲まれているのが契約容量です この場合は50A(アンペア)で契約しています
使用状況によって必要なアンペア数は変わりますが、最低でも30Aは必要となるでしょう
容量変更の際は契約している電力会社様による工事が必要となりますので
そちらの方へお問い合わせ下さい
2.電圧
14畳以上用など、大型のエアコンを設置する場合は普段使う100Vではなく、200Vの電圧が必要になる場合があります
写真の黄色い丸部分のようにメインブレーカーに「赤・白・黒」の3本の電線が入っていれば問題ありません(単相3腺式)
黒・白のみの二本の場合(単相2線式)で、大型エアコンの取付をお考えの場合は別途工事が必要となる場合があります
3.専用回線
近年では安全性の観点から、エアコン専用回線を求められることが増えています
専用回線を設けるためには、小ブレーカーの空きがなければいけません
上の写真の赤い丸で囲まれた部分が小ブレーカーです
小ブレーカーはメインブレーカーから電気を受け取り、各所の照明やコンセントに電気を送ります
トラブルが起きた場合、小ブレーカーにより電気が遮断され問題箇所に電気が行かなくなります
この写真の場合、全てが使用中で増設スペースがないため、新たに分電盤を交換する必要があります
4.コンセント
エアコンで使うコンセントは、エアコンの必要電流・電圧により変わってきます
6~8畳用エアコンだと一般的なコンセントで足りる場合が多いですが
それ以上の大きさのエアコンの場合、特殊なコンセントを使う場合があります
販売店・メーカーホームページなどで仕様をご確認下さい
以下におおよその目安を解説します
6~8畳用の場合 必要電力100V・15A
一般的な形状のコンセントが使えます
10~12畳用の場合 必要電力100V・20A
アンペア数が大きいため、15A・20A共有コンセントを使います
エアコン側の特殊なプラグが刺さる形になっています
14畳~16畳以上 必要電力 200V・15A~20A
大きな部屋全体に冷たい風を行き渡らせるため、電圧が大きくなっております
主に15A・20A共有コンセントを使用します
差込みプラグが平らになっているのが14畳~15A プラグの一本が直角になっているのが16畳~20Aとなります
上記の例はあくまで目安です 詳しくは販売店・メーカーにてご確認下さい